サイディングのご自宅も外壁塗装可能! 塗装のポイントやおすすめ施工方法
- リフォームコラム
サイディングの外壁はオシャレなものが多く、昨今の住宅で広く使用されています。
耐候性、耐水性が高く長期間外壁の美観を保護できる特長がありますが、風雨や太陽光にさらされ続けるため、定期的な外壁塗装のメンテナンスが必要です。
塗り潰しやクリア塗装で外壁塗装することで寿命を延ばすことができます。
こちらのページでは、サイディングの特長、外壁塗装等のメンテナンス方法と費用の相場をご紹介します。
サイディングの劣化チェックポイントも掲載しているので、ご自宅の外壁をセルフチェックされてみてください。
目次
サイディングとは
こちらのページでは、サイディングの外壁塗装のポイントをご紹介しますが、そもそもサイディングとはどの様な外壁でしょうか。
サイディングは乾式という住宅の外壁材の一つです。主にセメントや金属製のものが広く使用されています。
規定サイズの外壁材の板を壁に張り付けた形式なので、ご自宅がサイディングかどうかは見た目からも判断できます。
サイディングの外壁材は、耐候・耐水性に優れていてデザインも豊富であり、また工事費用が安く済む特長があります。
塗り壁の外壁は職人による手作業で塗装し仕上げますが、外壁材を張り合わせていくサイディングは、外壁材のサイズが一定であるなどの理由で工期の短縮と費用の削減が出来るようになっています。
窯業系サイディングの特長
窯業系サイディングは、セメント質や繊維質を特殊なコーティング技術を用いて整板状に整形されています。
外壁を保護し、長期間にわたって外観を維持することができる優れた製品です。
また、デザインが豊富なので、レンガ風やモダンなデザインなどオシャレな外観を演出できます。
地震にも強く、耐熱性が高さから火災の心配も軽減されます。
金属系サイディングの特長
金属系サイディングは耐久性が高く、耐荷重性に優れた建材です。
防錆性に優れており風化にも強く、長期的な劣化を抑えられることや、室内の熱を保持し美しい外観を保つことができるというメリットがあります。
デメリットとしては、高価な建材であり施工工程が複雑なので、施工費がかかります。
耐用年数と外壁塗装目安
サイディングの外壁も塗り壁と同様に、定期的なメンテナンスが重要です。
サイディングの外壁は、表面に塗布されている塗膜によって防水性を高めているので、経年劣化で塗膜が剥がれると外壁材の劣化に繋がります。
サイディングの耐用年数と塗り替え周期は、サイディングの質によって異なります。
一般的に、高品質のサイディングは7〜10年ごとに塗り替えた方がよいとされています。
良質なサイディングを使用していても、汚れやサビなどが発生している場合は、塗り替えを早めることをおすすめします。
劣化のチェックポイント
サイディングの劣化は外壁材自体の剥がれや反り、つなぎ目のシーリングのひび割れ、チョーキング現象が起こります。
- ● カビや苔が発生している
- ● コーキング(サイディングの継ぎ目)にひび割れや剥がれが見られる
- ● チョーキング現象が起きている(外壁を触ると白い粉が付く)
- ●サイディング材が一部反り剥がれている
外壁にこれらが見られた場合は劣化が進んでいると考えられます。
サイディングはメンテナンスとして塗装することで、寿命を大幅に延ばすことができます。
美しい外観を保つ、建物から雨や湿気を防ぐのみならず、UVによる老化を防ぐために10年程度を周期として塗替えるのが良いでしょう。
おすすめの施工方法は?
サイディングには、耐久性や防水性を重視した塗料が最もおすすめです。サイディング外壁の塗装方法は、塗り潰しとクリア塗装があります。
塗り潰しの外壁塗装
塗り潰しは言葉のまま一般的な塗料でサイディングを塗装する施工ですが、単色で行うと、石調やレンガ調だったサイディングの雰囲気が損なわれてしまうことがあります。
今のデザインを壊さずにメンテナンスするのであれば、クリア塗装がおすすめです。
クリア塗装とは
クリア塗装は、樹脂系塗料を使用した塗料で、サイディングへの塗装に大変有効です。
この塗料は、日焼けや風化などの外的要因による劣化を防ぐことができます。また、サイディングの表面をクリアかつ高級感のある仕上げにすることもできます。
さらに、耐久性と防水性に優れており、耐久性を重視した塗装に最適な塗料です。
クリア塗装は、標準的な塗料と比べて塗装の仕方が異なるため、施工には専門的な知識と技術が必要となります。
クリア塗装は万能?
クリア塗装の良さを知っていただけたかと思いますが、実はクリア塗装に向いていない外壁もあります。
- ● 経年劣化が激しい、外壁材に大きな傷がある
- ● 光触媒や親水性機能のある塗料等が使われている
- ● 金属系のサイディング材の住まい
クリア塗装は、高圧洗浄で落としきれない汚れは外観としてそのまま残ってしまいます。
既存のデザインを残して塗装したい場合は、目地とサイディング材の色を分ける2色塗りなども検討いただくと良いでしょう。
ご自宅に最適な塗装方法は、ぜひ外壁塗装の専門家である外壁のらいとにご相談ください。
サイディング外壁塗装の費用相場
費用相場は建物の状態や階層、施工業者などによって変動します。
一般的な2階建ての戸建て住宅で約30坪のお住まいでは、70万円~90万円が相場です。
この費用には塗装だけではなく、足場設置や高圧洗浄、軒天等の付帯部の塗装といった項目を全て含んでいます。
塗膜の劣化や汚れが気になる部位だけDIYで安く済まそうとすると、塗料のムラや密着性の悪さから結局再塗装が必要になってしまいます。
塗装以外のメンテナンス方法
サイディング外壁材自体の劣化が強い場合は、外壁塗装以外のメンテナンス方法を選択されるのが良いでしょう。
具体的には、新しいサイディング材でのカバー工法、張替えです。
カバー工法
カバー工法は既存の外壁材に重ね張りします。
張替えよりは費用や工期が短いメリットがありますが、施工後の耐震性を考え、比較的軽量な金属製サイディング材しか選べないのが欠点です。
費用相場は170万円~240万円が一般的です。
張替え
張替えは既存の外壁材を剥がし、新規のサイディング材に張替えます。
サイディングの劣化で防水性が落ち、内部まで劣化が進んでいる場合は張替えの施工が適しています。
相場の費用は200万円以上となりますが、今の外壁とは異なるデザインを採用でき、同じタイミングで外壁の下地や断熱材の補強をすることもできるメリットがあります。
サイディングの外壁塗装のポイントをご紹介しました。気に入ったデザインや美観を保つためには、定期的なメンテナンスが重要です。
劣化や塗膜の剥がれ、防水性の劣化を放置することで、お住まいの内部にまで悪影響を及ぼします。
部分補修や塗装のメンテナンスで済まない場合は、カバー工法や張替えと言った施工を選択しなければばりません。
劣化具合のチェック項目に一つでも当てはまるものがある、サイディングの塗装を検討しているという方は、ぜひ外壁のらいとへご相談ください。